IT専門家に即役立つ極上アイデア発想法 – [第14回]エリヤフ・ゴールド … – ITpro

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04研究開発・生産・物流, TOC(制約条件理論) コメントはまだありません



 2011年にこの世を去ったエリヤフ・ゴールドラットは「制約理論」の提唱者としてつとに有名だ。制約理論は「Theory of Constraints(TOC)」の訳で、生産性向上のための理論である。生産性の向上はいずれの組織にも必須命題だろう。そのためのアイデアを発想するのに、制約理論の考え方は必ず役立つに違いない。

制約条件を継続的に改善する

 制約理論を提唱したエリヤフ・ゴールドラットは著作『ザ・ゴール』(2001年、ダイヤモンド社)で一躍著名になった。ゴールドラットの本職は物理学者で、生産管理のためのスケジューリング・ソフト「OPT」を開発したことからビジネスの世界に足を踏み入れる。この「OPT」は、生産スケジュールに関する根本的な考え方が、従来のものとは大きく異なっていた。この考え方が制約理論のベースになっている。

 この制約理論をわかりやすく解説したのが著作『ザ・ゴール』である。1984年にアメリカで出版されると同書は爆発的な売れ行きをみせた。しかもこの本に書いてあることを実行することで、生産性を飛躍的に向上させた企業が次々と現れたのである。

 ところが、日本語版が発刊されたのは、本国出版後17年もたった2001年のことだった。これは、制約理論が日本で広まると、日本の産業がさらに力を増すという危惧から、ゴールドラットが日本語版の出版を見合わせていたと噂されている。

 制約理論では「システムのパフォーマンスは制約条件に依存しており、これを継続的に改善すること」を最重視する。これにより生産性の飛躍的な向上を目指すのが制約理論の基本的な態度になる。

 あらゆる組織にとって生産性向上は至上命題の1つと言って過言でない。しかしなかなか良いアイデアが浮かばず頭を痛めている人が多いに違いない。したがって、制約理論に通じるということは、あらゆる組織人の課題である、生産性向上策の発想に通じることになる。アイデア発想のためにぜひとも押さえておくべき理論なのだ。

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