「Salesforce World Tour Tokyo」 – ASPヘッドライン (プレスリリース)

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昨年は1日間半の開催で、国技館とザ・プリンスパークタワー/虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたが、今年は13日がザ・プリンスパークタワー東京のみで、14日はザ・プリンスパークタワー東京会場に加えて、開発者向け/中堅中小企業を対象に虎ノ門ヒルズフォーラムで行われた。

今年の“Salesforce World Tour 2016”には事前登録者が11,000名を超えて、更にインターネットを通じての参加者が120万人を超え、セッション総数は200以上、協賛企業も75社という、国内で最大級の規模を誇るイベントになっている。

このイベントは世界各国で行われるもので、今年も米国で開催され、17万人を超える登録者があった、世界最大級のイベントである“Dreamforce 2016”で、AIの“Einstein:アインシュタイン”をはじめとし、多くの新しい機能やサービスが発表され、そのお披露目も兼ねて実施される。

特に、最も注目されているアインシュタインに関しては、色々な場面での活用が予想され、参加者にとっても最も関心の高い事だと思う。

毎回、趣向を凝らした内容になっているが、今年は入り口からサファリ調の案内板や、会
場での各種の縫いぐるみの登場や、色々なパフォーマンス等が行われ、一種の祭りの雰囲気
の中、参加者をもてなす心が溢れているイベントになっていた。

先般、報告したサイボウズ社のイベントでも感じたが、“参加者主役”のイベントになっている事は企業の有り様を表し、今後の重要な要素になると思う。

今回も、セールスフォース・ドットコム社が力を入れている、社会貢献活動の“1/1/1モデル:ワンワンワンモデル”(就業時間の1%、製品の1%、株式の1%を社会貢献に費やすという活動)についても、ゲストを迎えての話や、活動状況の報告等があったが、会社として明確な目標を掲げて、社員に徹底し、成果を上げている事は素晴らしい事だと思う。

当日も活動の一環として、色々な催しがあり、参加者の誰でもが社会貢献活動に参加できるようになっていた。

今回の、Salesforce World Tourは、13日はザ・プリンスパークタワー東京のみで、経営者、ビジネスユーザー、マーケター、ITマネジャー、開発者、パートナー向けに午前中に基調講演が、午後からはブレークアウトセッションが行われた。

14日はザ・プリンスパークタワー東京で経営者、ビジネスユーザー、マーケター、ITマネジャー、パートナー向けに、個別テーマの基調講演やブレークアウトセッションが行われ、虎ノ門ヒルズフォーラムでは 開発者、非営利団体向け、中堅中小企業、スタートアップ向けに、基調講演や、ブレークアウトセッションが行われた。

同時に、ザ・プリンスパークタワー東京では“Cloud EXPO”と称して展示会が、虎ノ門ヒルズフォーラムでは、開発者向けに“Developer Forest”と称し、中堅中小企業等を対象とした“SMB Lodge”と称して、展示会が行われていた。

都合により、13日は午前中のみで基調講演と展示会に参加、14日はザ・プリンスパークタワー東京のみで、終日セッションと展示会に参加した。内容が多岐に渡る為、基調講演を中心に概略を報告する。

Ⅰ.基調講演(1日目:10時~12時)
“Our Path Together ――ともに進む。ともに目指す。”と題し、米国本社とユーザ企業2社からゲストスピーカーを迎えて話があった。

基調講演は、最初に株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長 小出 伸一氏から話があり、米国で開催された「Dreamforce 2016」の報告(17万人が参加等)、今回のWorld Tourの登録者が11,000人を超えネット参加者を入れると100万人を超えた事、200以上のセッション、75社以上の協賛企業を得て展示会、等今回のイベントに関する内容の報告があった。

今年で会社設立17年になるが、8,000億を超える売り上げと、24,000名を超える従業員を抱える規模になった、との報告があった。

また、セールスフォース・ドットコムのコアバリューの説明、ジャパンコミットメント(日本の市場への約束)の説明等が行われた。

その後、小出氏会長兼社長の司会で、米国本社及びユーザ企業2社を招いて話があった。合間に、新しい製品の紹介や、製品のデモ、具体的な事例紹介等も行われた。

ゲスト講演者及び概略は以下の通り。

1.米国セールスフォース・ドットコム EVP & GM Sales Cloud and Service Cloud アダム・ブリッツァー氏から、新登場したAIに関する開発経緯、“Salesforce Einstein”の概要、エンタープライズソフトウェアの変革として「インテリジェンス」「スピード」「生産性」「モバイル化」「つながり」の5つが重要で、その内容についての説明があった。

また、それらを実現するために必要な製品及びサービス、特にその中で新登場の製品やサービスの内容についての説明があった。

2.ユーザ事例の紹介1
リーディングカンパニー事例として、マーケティングクラウドを活用中のソニーマーケティング株式会社 代表取締役社長 河野 弘 氏から講演があった。

ロイヤルカスタマー作り・維持して行く為、セールスフォース製品を採用したが、その背景や目的等についての説明があった。

3.ユーザ事例の紹介2
B2Bの事例として、株式会社 日立製作所 執行役専務 サービス&プラットフォームビジネスユニット CEO 小島 啓二 氏から講演があった。

IoTプラットフォームのLumadaをグローバルに展開中であるが、そのサービスの管理や顧客の維持等にセールスフォース製品を活用した事例の紹介があった。

Ⅱ.2日目(14日:終日)セッション
2日目には、朝から6トラックで各々5~6セッション(計35セッション)が行われ6セッションを聴講したので、その概略について報告する。内容が多岐に渡る為、タイトルと寸評のみを報告する。

1.セッション1(IT部門向け基調講演)
“IT部門がアジャイルにイノベーションを起こす!クラウド時代のSalesforce プラットフォーム最前線。“と題し、ゲストを迎えて、米国セールスフォース・ドットコムApp Cloud CTO モルテン・バガイ氏を中心にデモや動画を交えて講演があった。

顧客の期待、IT部門のためのプラットフォームとは、Einsteinの役割、信頼性の高いアプリケーション開発等について話があった。

2.セッション2(Marketing Cloud プロダクトセッション)
“One to One カスタマー・ジャーニーで、あらゆるチャネルで顧客とつながる”と題し、株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 Marketing Director 加藤 希尊氏より、CCCマーケティング株式会社からゲストスピーカーを迎えて講演が行われた。

Marketing Cloudの歴史や機能、カスタマジャーニーの必要性、連携のデモ等が、CCCマーケティングの事例紹介を交えて行われた。

3.セッション3(Industry (小売) マーケティングセッション)
“ユナイティッド・アローズ x 資生堂対談 – 小売・ECにおけるデジタルマーケティングの未来“と題し、株式会社セールスフォース・ドットコム セールスディレクター 竹内 賢佑氏から、株式会社ユナイテッドアローズと資生堂ジャパン株式会社からゲストスピーカーを迎えて講演があった。

4.セッション4(事例:トレンド)
“エンタープライズビジネスにおけるAIの活用 ~EinsteinとFullforceを活用したトランスフォーメーションとは~“と題し、アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 クラウドファーストアプリケーションズ アジア・パシフィック統括 マネジングディレクター 篠原 淳 氏から、IT(AI、アーキテクチャ、ロボット等)の現在の潮流、新しいEinsteinの特長や適用場面等についての話があった。

5.セッション5(Analytics Cloud)
“スマートなデータ活用が企業を変革する”と題し、株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニア・マネージャー 畠 慎一郎氏、株式会社セールスフォース・ドットコム コマーシャルセールスエンジニアリング本部 プリンシパルソリューションエンジニア 久保 良太氏から、株式会社テクノスジャパンと、NECソリューションイノベータ株式会社からゲストスピーカーを迎えて講演があった。Analytics Cloudの内容や、2社から活用事例等についての話があった。

6.セッション6(スペシャルセッション)
“努力、挑戦、モチベーション”と題し、ゲストにメジャーリーガー 青木 宣親 氏と、スポーツコメンテーター シドニー五輪競泳銅メダリスト 田中 雅美 氏を迎えて、株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長 小出 伸一氏と急遽飛び入りのフジテレビアナウンサー田中 大貴氏の司会でトークセッションが行われた。内容は省略するが、スポーツを極めた方の話であり、参考になる事が多かった。

Ⅲ.展示会
3つの展示(上述)が行われており、ザ・プリンスパークタワー東京で開催された、Cloud Expoのみに、13日午前中/14日終日見て回った。

主催社からの展示に加え、(昨年より5社多い)75社を超える協賛企業からの展示が行われており、クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータ/アナリティクス、IoT等の最新の技術やサービス、補完製品等の展示が行われ、最新の情報を入手できるようになっていた。 その中で、AIのEinsteinや、大幅な強化が行われたLightningやIoT関連、新しく加わったQuip等が注目をあびており、盛んに質問等も行われていた。

協賛企業からの展示は、当初はSalesforceの補完機能が中心であったが、最近では製品の増加や機能強化により、必要となる技術や実現できるシステムの幅が大きくなっており、初期導入時の支援や、ERP-PKG、統合運用、セールスフォース上で動くグループウェア、人材育成等の領域まで広がってきており、確実に拡大している事を感じた。

Ⅳ.全体的な感想
今回は、昨年より0.5日増えて2日間にわたり終日を使って実施され、従来は非常に慌ただしさを感じていたが、余裕を持って聞く事ができ、狙い通りの結果だったと思う。

今年も、マーク・ベニオフChairman&CEOの来日は無かったが、登壇された幹部の方のプレゼンテーションは、素晴らしいものが有り、非常に解り易くすんなりと聞く事が出来た。

特に、満を持して発表があったAIのEinsteinに関しては、数年前にM&Aで買収を行い、準備をしていたとの話もあったが、製品を中核部分に組み込んでおり、色々なサービスから簡単に利用することが出来、良く練られた実装だと思う。

ただ、データサイエンティスト不要、との話もあったが、これには(小生も含めて)少し異論もあり、もう少し検証が必要だと思う。

今年は、中堅中小企業向けのセッション等が、虎ノ門ヒルズで行われており、参加できなかったので、次回は何とか都合をつけて、参加してみようと思う。

(毎年書くが、)使える機能が増えるのは良い事だが、使う側から見ると、自社に合ったものをチョイスする為には、それなりの知識が必要となり、本来のクラウドの目的である、“気軽に使える”が少し遠のくように感じている。

これらに如何に対応を行うかが、クラウド活用の拡大に向けての課題だと思う。

コラム著者紹介

HNコンサルティング代表

永松 秀通 (ながまつ ひでみち)






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