「NTT DATA Innovation Conference 2017」~テクノロジーがもたらす混沌と革新~ – ASPヘッドライン (プレスリリース)

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今回は、NTTデータが提唱する「NTT DATA Technology Foresight」と「オープンイノベーション」をテーマにして実施された。

最近は、単なるイノベーションから破壊的(ディストラプション)イノベーションに軸足が移ってきており、多くの市場で破壊と再構成が行われるようになってきている。

一方、テクノロジーの進化は、デジタル革命(デジタルトランスフォーメーション)を起こし、各種の新しい業態(イノベーティブな)の出現を促している。

過去の経験や現状の事業の延長では生き延びて行くのは難しく、企業は生き残りをかけて、如何にビジネス革新に取り組むかが、大きな経営課題となっている。

NTTデータでは、これらの環境下で変革に取り組む企業への支援を行うべく、市場(社会)やビジネスの構造変化をどのように見極め、ビジネス革新に取り組むべきかについてのヒントを提供する場と位置付けている。

また、市場やテクノロジーについて、最新の情報社会トレンドを「NTT DATA Technology Foresight 2017」として纏め・発表しており、今回のイベントの中で、その一端が紹介される場ともなっている。

今回のカンファレンスでは、午前中にゲストを迎えて基調講演が、その後ランチセッションを挟んで、ブレークアウトセッションが6会場で、計28セッションが行われ、併せて最新の製品やサービス等の展示会が行われた。

午前中の基調講演から5セッションを聴講したので、基調講演を中心に、その概要について報告する。

Ⅰ.基調講演/主催者講演
午前中には、米国からゲストスピーカーを招いて基調講演と、主催者講演が行われた。概略について報告する。

1.基調講演
“Technology Disruption”と題し、破壊的イノベーション、エクスポネンシャルな先進技術における世界トップクラスのエキスパートである、Distinguished Faculty, Singularity University David Roberts 氏から講演があった。

テクノロジーディストラプションの定義や歴史(20年前位に話は出ていた)、テクノロジーディスラプションの具体的な例(iPhone、Siri、IBM Watson、バックスター等)、ディストラプションによる変革の例等についての話があった。

電気自動車のテスラモータや、太陽光発電、VRの活用等、将来を変える考えについては、切り口も新鮮であり、面白く参考になる話だった。

2.主催者講演
“テクノロジーがもたらす混沌と革新”と題し、NTTデータ 代表取締役社長 岩本 敏  男氏から講演があった。

ビジネスはどう進化してきてのか(3つの型:IO型、チェンバレン型、シュンペータ型)、大企業の例としてGEの事例、デジタル化を攻め続けるアマゾンの例、Googleの例、NTTデータの例、企業に求められることは?等の話が。

また、2045年にシンギュラリティが起こると予想している人が居るが、それに向けて企業として、“何をすべき企業なのか”を考える事が重要になる、等の話があった。

その後、毎年恒例になっている「NTT DATA Technology Foresight 2017」について概略の紹介があったが、昨年に比べて変化の速度が増して来ているように感じた。

Ⅱ.ブレークアウトセッション
ランチセッション(聴講せず)を挟んで、6会場で計28のセッションが行われ(一部は2コマを使った)、今回は、4つのセッションを聴講したので、その概略についてポイントののみ報告する。

1.セッション1
“企業価値評価の可能性を切り開く「非財務情報×XBRL」~環境省とNTTデータが仕掛ける世界初のESG投資情報基盤“と題し、環境省 齋藤 英亜 氏をゲストに迎えて、NTTデータ経営研究所 大塚 俊和氏より講演があった。

XBRLを用いた非財務情報活用の先進事例として、環境省における情報基盤整備を取り上げ、投資分野におけるICTの活用と今後の企業価値評価の可能性についての話があった。

2.セッション2
“「事例に学ぶビッグデータ活用」 ~多種多様なデータ×AIが新たなビジネスの可能性を生み出す“と題しマークロジック株式会社 能仁 信亮 氏をゲストスピーカーに迎えて、株式会社NTTデータ 宮本 拓也氏から講演があった。

宮本氏からビッグデータやAIの現状についての話があったのち、能仁氏から同社のNOSQLーDBであるMarklLogicについて、特長や事例等の紹介があった。

3.セッション3(NTT DATA Technology Foresight セッション:2コマ分 )
“「NTT DATA Technology Foresight 2017」とともに考える「働き方革命」”と題し、前半では、NTTデータ 取締役常務執行役員 技術革新統括本部長 木谷 強氏から、「NTT DATA Technology Foresight 2017」に関する内容の説明が行われた。

4つの情報社会トレンドと、8つの技術トレンドうち人工知能とコラボレーションデザインの2つを取り上げて説明があった。

後半は、公立はこだて未来大学 副理事長 松原 仁 氏、MarkLogic 創業者 Christopher Lindblad 氏、NTTデータ 技術革新統括本部 技術開発本部長 風間 博之氏が参加し、「日経プラス10」メインキャスター 小谷 真生子 氏がモデラーで、パネルディスカッションが行われた。パネルのため内容に関しては省略。

4.セッション4
“世界の経営学からみる 日本企業イノベーション創出への示唆”と題し、早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール 准教授 入山 章栄 氏から講演があった。

長い米国での務経験(2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2013年より現職。)から、世界レベルのイノベーションとは何か、イノベーションの理論、知の探索にはどうすれば良いか等についての話があった。

切り口が新鮮で、内容にも納得感があり、非常に面白く・興味深く聞く事が出来た。

Ⅲ.展示会
展示会については、ホワイエとセミナールーム一室で、主としてNTTデータ及び関連会社の製品やサービスに関しての展示が行われていた。

クラウドやIoT、AI、ビッグデータ、セキュリティを中心に、その基盤となる技術や、アプリケーション及びモバイルアプリの開発、等幅広い展示が行われていた。

幾つか質問や意見交換をさせて頂いたが、すぐにでも使える製品やサービスも多く、売り方がポイントになると思う。

Ⅳ.全体的な感想
毎年参加しているが、昨年まではグローバル化が話題となっていたが、今年はテクノロジーの進展に焦点を当てたイベントになっていた。

最近は、デジタル革命の必要性がクローズアップされ、クラウドを前提としてIoT/AI、アナリティクス、セキュリティ等を支えるストレージやネットワーク、コンピューティング(CPU/GPU)、運用技術等、最近目覚ましい進展を遂げており、その意味でのテクノロジーに注目するのは時流と思う。

これらの中で、最近のNTTデータはM&Aによる規模の拡大と、基礎技術や応用技術への取り組みにも積極的で、大きな成果につながっており、その一部が展示されていた。

また、これらの製品戦略を策定するにあたり、徹底したリサーチを行い、「NTT DATA Technology Foresight」として纏める等、先を見据えた動きには驚かされるが、米国の大手IT企業では当たり前のように行われ、多くの企業が結果を公表しており、NTTデータの動きはグローバルレベルへの仲間入りを意識しているように感じた。

一つだけ気になった事は、中堅・中小企業への対応が見えなかった事・・。

コラム著者紹介

HNコンサルティング代表

永松 秀通 (ながまつ ひでみち)






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