ディスロケーションは米金融当局かトランプ氏か-ヘッジファンド分析 – ブルームバーグ

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貿易戦争に伴う世界的な景気低迷。米公的医療保険制度の抜本的見直し、インフレ加速と規制緩和。

  ブルームバーグがまとめた2016年のヘッジファンドのベスト50ランキングで好成績を記録したファンドの運用担当者に今年の注目点を聞いてみた。過去1年の株高や原油・高利回り債好調の流れに乗った一部のヘッジファンドマネジャーは商品とエネルギー、社債にさらなる好機を見いだしている。

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダで「PH&Nアブソリュート・リターン・ファンド」を運用するハニフ・マンダニ氏は、「1年前より並外れて大きな利益を得るためには、今はもっとリスクを取る必要があるだろう。6%あるいは7%、8%といったリターンを出そうとすれば、やがて起きるであろうディスロケーションを待つことだ」と述べ、米金融当局とトランプ米大統領のツイート投稿に触れた。

イベントドリブン/ディストレスト

  不良資産に特化しているヘッジファンドは昨年、原油価格と共にエネルギー関連投資が値上がりするのを目にしてきた。だだ今年、このセクターでさらに利益を確保できる可能性があるとみている。特に株式に着目している。

  「マドリック・ディストレスト・オポチュニティー・ファンド」を運用するジェーソン・マドリック氏は投資家宛ての1月19日付書簡で、「非上場のディストレストクレジットと上場株の市場のバリュエーションに開きがあるため、商品関連のクレジットには依然として好機がある」と記した。小売りとヘルスケア、メディア、テクノロジーの分野でディストレスト投資の機会を分析していることも明らかにした。

マルチストラテジー

  資産クラスを横断して投資する一部のマルチストラテジー運用担当者は、インフレ率と金利の上昇が社債と資産担保証券の魅力を高めると見込んでいる。

  「CQSディレクショナル・オポチュニティーズ・ファンド」を運用するマイケル・ヒンツ氏は昨年12月の投資家向け書簡で、米国での金利上昇を受け転換社債とローン債権、資産担保証券、高利回り債に引き付けられていると説明。転換社債は「株式への転換が選択肢としてあることからインフレ期には好調」だと指摘した。

ロング・ショート株式投資

  ロバート・ビショップ氏が運用する「インパラ・マスター・ファンド」は昨年、商品関連銘柄への投資で大きく値上がりした。中国が対外投資を増やす中で、同氏はこのセクターが恩恵を受け続けると確信している。欧米各国、特に米国の財政刺激策もこのセクターにプラスになると投資家宛て1月31日付書簡で主張した。

  カールソン・キャピタルの「ブラック・ダイヤモンド・テーマティック・ファンド」の運用者リチャード・マラビグリア氏らは、ビショップ氏と逆の見方をする。マラビグリア氏らは昨年10-12月期の書簡で、「マクロ的減速の原因となり得るさまざまな要素」があるとし、米国で法人税の国境調整が実現すれば、「世界的な不況と大幅な株安の原因」になり得ると論じた。「それが明確になる場合、商品は大きく調整するだろう」としている。

原題:The Top Hedge Funds of 2016 Share Their Best Bets for This Year(抜粋)




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