続々大物獲得に名乗り?地方クラブ鳥栖が営業収益28億円超えの理由とは – THE PAGE

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元日本代表GK権田も今シーズンからサガンに加わった(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 ドイツの名将やイタリア代表の守護神など、オフになるたびに積極的な補強に動いてきたサガン鳥栖が、2017年1月期決算の営業収益でクラブ史上最高額となる28億円を超えていることが明らかになった。

 2016年1月期の24億8900万円からさらに伸ばしたもので、親会社や責任企業をもたず、かつ観客動員がなかなか望めない地方の市民クラブのなかでは突出した数字となる。

 開示されている2016年1月期の経営情報を見ると、J1の地方クラブの営業収益はヴァンフォーレ甲府が15億2500万円、ベガルタ仙台が22億3900万円で、すでにサガンの後塵を拝している。

 なかでも広告料収入が約52.4%増の12億300万円と急伸。ホームタウンの佐賀県鳥栖市の人口が約7万2000人と全53クラブのなかで最も少なく、頭打ち状態となっている観客動員数を考慮すれば、28億円を超える営業収益にも広告料収入が大きく寄与していることは間違いない。

 サガンを運営する株式会社サガン・ドリームスの代表取締役社長に、非常勤役員だった竹原稔氏が就任したのが2011年5月。初決算となる2012年1月期の営業収益は6億8900万円、広告料収入は2億5300万円だった。右肩上がりに転じさせた理由を、竹原社長は「選択と集中」と説明する。

「クラブの能力的に数多くのことはできないので、今年はこれ、と選択した売り上げに対して徹底かつ集中的に取り組む。そうした努力をシンプルに、5年半にわたって積み重ねてきただけなんです」

 兵庫県伊丹市で生まれた同社長は現在56歳で、北陽高校サッカー部ではインターハイを制した経験をもつ。24歳のときに佐賀県へ移り、1996年に株式会社ナチュラルライフを設立。九州や北陸、関西、そして関東で「らいふ薬局」を展開する。

「実は大学を卒業していなくて。頭が悪くて、中退してしまったので。Jリーグでは珍しい高卒の社長になりますね」

 苦笑する竹原社長がいまの事業を立ち上げたのは、36歳になる年だった。うかがい知れる苦労の跡はタフネスさにつながり、「竹原さんのお金の集め方はすごい」と脱帽するJクラブ経営者も少なくない。

 そして、収益の推移を注視すると2015年に転換点を迎えていることがわかる。同年7月にスマートフォンゲーム大手『株式会社Cygames(サイゲームス)』と結んだスポンサー契約を、竹原社長は「一社だけではできませんけれども、それでも大きかったですね」と振り返る。

 Cygames社は資本・業務提携先であるDeNAの『Mobage(モバゲー)』へ『神撃のバハムート』『グランブルーファンタジー』などの人気アプリを開発・供給していることで広く知られる。

 2011年5月の設立ながら急成長を遂げ、昨年末には約133億円もの当期純利益を計上。本社は東京都渋谷区だが、同社の渡邊耕一・代表取締役社長が佐賀県伊万里市出身であることが接点になったと竹原社長は明かす。
「毎年帰省されるたびに『佐賀に元気がない』と感じられていたようで、サガン鳥栖というサッカークラブを通じてならば、いろいろな意味で子どもたちにも夢を与えられるのではないか、という考えのもとでお付き合いが始まりました」






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