武部力也の週間為替相場見通し~「米利上げ」でも円急落が抑制される理由(わけ) – エキサイトニュース

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■ドル円予想レンジ 113.80- – 117.50

「Not That Dlr Too Strong, Other FX Too Weak(ドルが強すぎるのではなく、他通貨が弱い)」-。これはウィルバー・ロス商務長官が3/7に示した見解だ。同見解が伝わる約4時間前、米商務省は1月貿易収支を発表。結果は市場予想通りだったが、赤字額は2012年3月以来の高水準で判明していた。

■イエレンFRB利上げ。そして利上げ後

3/15のFOMCではイエレン議長が利上げに踏み切る可能性が高い。トランプ施策でのインフレ圧力懸念に“予防的措置を講ずる”、との意味もあろうか。筆者が注目するFOMC焦点は3つ。

①声明文やFOMC委員の政策金利予測(ドット・チャート)で年4回の利上げが確信されるか、②日銀「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」で円金利上昇が抑制されていることから、ドル買いインセンティブが高まるか、そして③米利上げを以て、逆にトランプ政権からドル高円安牽制が強まるのではないか、である。

■じわり、トランプ政権の本気度

3/1、米通商代表部(USTR)は議会に通商政策報告書を提出。内容は、世界貿易機関(WTO)の紛争解決手続きが不利益になる場合は「(米国は)従うことはない」というもの。国際協議よりも「米国第一主義」を優先する姿勢である。

3/9にドラギECB総裁は、3/17-18の独G20財務相・中央銀総裁会議で開かれた貿易に対するコミットメントを再確認する必要があると述べた。共同声明から、保護主義や輸出力強化の為の通貨切り下げ競争に断固として反対するとの文言が削除される可能性が浮上し始めたからだ。

また、3/16に世耕経済産業相が訪米するとの報道があったが、会談相手はロス商務長官である。米政府の意向は貿易不均衡の是正、日本への協力要請であることはほぼ間違いない。2/15に麻生財務相が「(円相場は)まだ120円にいっていない。

円安といわれる覚えはない」と発言したが、日米金利差でのドル高円安も120円以上は日米政治が抑制する可能性を留意すべき、と考えている。

■3/13週ドル円見通し

3月入り以降、日足ボリンジャー中心線、20日・90日線を上回り、一目均衡表「ネジレ形成域」を通過。3/13週は日足雲上下限113.66-115.12枠を意識した展開で予想。

上値焦点は116円台乗せ、1/11高値116.88。超えれば1/9高値117.545意識。下値焦点は3/9安値114.35、3/8、3/5安値圏の113.55-60。3月期末輸出円転組は水準を睥睨。対して長期資金や輸入・資源需給等の支援、買い遅れ組の焦燥が指摘されている。

武部力也
岡三オンライン証券 投資情報部長兼シニアストラテジスト






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