“プリウス一族”の使命、パイオニア時代の終焉 無茶と戦い続ける自動車メーカー (1/9ページ) – SankeiBiz

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《ついに新型プリウスPHVが発売された。このクルマは現在のトヨタの戦略の中で極めて重要なモデルである。是が非でも売れなくてはならない。それはなぜだろうか。[池田直渡,ITmedia]》

 新型プリウスPHVがついに発売された。本来は昨秋発売予定であったが、伸ばしに伸ばして、もうすぐ春という時期になっての登場だ。価格はおよそ326万円から422万円となっており、PHVではない普通のプリウスとの価格差は80万円前後となる。

 プリウスPHVは現在のトヨタの戦略の中で極めて重要なモデルである。ちょっと極端な言い方をすれば、ほかのクルマ10台分を超える重大な責任がある。発売を遅らせてでも煮詰めに煮詰めたのはトヨタはそれを痛いほど分かっているからだ。

北米ビジネスの要

 プリウスPHVは、トヨタが全社を挙げて取り組んでいる10年規模のクルマ作り改革プロジェクト「TNGA」の旗頭であり、現代の禁酒法に墜ちた「ゼロエミッションビークル(ZEV)規制」に対抗するための迎撃の要である。しかもその勝敗は、ZEVやCAFE(Corporate Average Fuel Economy:企業平均燃費)などの環境規制による罰則金に直結する。プリウスPHVが売れて営業利益が出るか出ないかという車種単一の利益問題ではなく、トヨタ車の全販売台数に対して罰則金を支払わされるという巨大なレバレッジが発生する仕組みになっているからだ。

 車両の販売という営業利益の項目でちゃんと利益が出たとしても、規定の比率に届かなければ罰則税もしくは他社からの枠買いによる巨額の営業外項目で経常利益を圧迫する。プリウスPHVの成功がトヨタの北米ビジネスの収益構造を左右するのだ。要するに、プリウスPHVは、米国の環境運動家の作った非現実的な規制の矢面に立って戦っていかなくてはならない。その非現実的な規制についてはもう少し先で説明しよう。

エコカー界で繰り広げられる熾烈な戦い






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