繰り返された「得意の絶頂」に潜む失意と悲劇の罠 東芝“惨状”に学ぶコト 経済ジャーナリスト・加藤隆一 – 産経ニュース

Home » 01経営戦略・事業戦略 » 繰り返された「得意の絶頂」に潜む失意と悲劇の罠 東芝“惨状”に学ぶコト 経済ジャーナリスト・加藤隆一 – 産経ニュース
01経営戦略・事業戦略, 選択と集中 コメントはまだありません



 東芝が窮地に陥っている。ある言葉を思い出す。「宴の裏で悪魔がほほ笑んでいた」-。バブル崩壊後、旧日興証券の岩崎琢弥社長(当時)がトップの座を退いたときに口にした言葉だ。得意の絶頂の裏では、失意と悲劇の罠(わな)が待ち構えている。

 (※3月2日にアップされた記事を再掲載しています)

 東芝は2006年、米国の原子力発電事業会社のウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を約6000億円で買収。当時の西田厚聡社長は得意の絶頂にあったに違いあるまい。経済紙などで「選択と集中の模範的経営者」と褒めそやされた。原子力事業の規模を数倍に増やせると意気込んでいた。株価は07年に1185円の高値を付け、時価総額は日立製作所、三菱電機を超えていた。

 それが、である。東芝は16年3月期にWHの減損損失約2600億円を計上した。これで終わらず、17年3月期には米国で原発の建設を担うWHの子会社で7125億円の損失が生じる見通しだ。「山より大きな猪は出ぬ」というが、買収額を超える損失を出したのは驚くほかない。債務超過が解消できなければ、株式の第2部市場への指定替え、場合によっては上場廃止に追い込まれる。決算書には、「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に関する注記」が記載されるとも伝えられる。企業の存続さえ危ぶまれる事態に直面した。

続きを読む






コメントを残す