iPhoneを速攻で分解し続ける「iFixit」とは? – ITmedia

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 Appleなどの新製品を発売日に購入して分解し、美しい写真いっぱいのレポートを掲載してくれる米iFixit。いつも豊富な知識とユーモアのある解説で楽しませてくれます。

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注目製品の分解レポートで知られるiFixitのWebサイト。日本語にも対応しています

 メディアに対して、「プレスの方は特別な許可なしで1記事毎に3枚までの画像をご利用いただけます(ただし、掲載元の記載とiFixitのWebサイトへのリンクを登録ください)」と掲載を許可してくれているので、私もよく記事にさせてもらっています(以前は「2枚まで」だったのがいつの間にか「3枚」に)。

 このiFixitが先日、環境保護団体Greenpeaceの「修理しやすくて長く使える地球に優しい製品を作ってください」キャンペーンに協力したと発表したので、あらためてどんな会社なんだろうと興味を持ちました。

 分解レポートで有名ですが、本業はさまざまな製品の修理マニュアルの公開・共有です。会社概要には「iFixitはモノを修理する人々を助けるグローバルリペアコミュニティーです」とあります。このコミュニティーを運営するために、オリジナルの修理道具を販売しています。

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さまざまな製品の修理マニュアルを公開

 創業は2003年。今もCEOを務めるカイル・ウィーンズ氏とCXO(Xにはなんでも当てはまる、なんでも担当の最高責任者だそうです)のルーク・ソウルズ氏が工科大学の学生だったころ、買ったばかりの中古の「iBook」が壊れてしまい、自分で修理しようとして苦労したのが会社の始まりだそうです。

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カイル・ウィーンズCEOとルーク・ソウルズCXO(画像:iFixit)

 以前(2015年11月)調べた段階ではまだ数十人の企業で、非営利部門のiFixit.orgへのリンクもなかったのですが、どんどん大きくなっているようです(LinkedInを見たところ、従業員数は100人以上)。日本人のスタッフも参加し、日本語サイトも充実しています(Midori Doiさんが1人でここまでやっているなんてすごい)。

 創業者の2人は、ほとんどのメーカーが修理マニュアルを出していないことを問題だと考え、「人は自分のモノを何でも自分で修理できるようであるべきだ」という信念を持っています。そうすれば製品をもっとよく知ることもできて楽しいし、気に入ったものを長く使えるだけでなく、地球環境のためにもなる、と。

 iFixitの分解レポートの最後に必ず「修理しやすさ」の評価が載っているのは、メーカーは製品を修理しやすくすべきだというアピールでもあります。

 Greenpeaceとのコラボに当たって、これまでの分解レポートでの評価をまとめたメーカー別「修理のしやすさ」平均点分布グラフを公開しました。ノートPC、スマートフォン、タブレット別に、そのメーカーが獲得した点の分布を表すグラフで、Appleはかなり成績が悪い(修理しにくい)ことが分かります。

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メーカー別修理しやすさ分布(画像:iFixit)

 ただしAppleの場合は、公式サイトで説明しているように、リサイクルプログラムなどで環境問題に配慮しています。

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Appleのリサイクル

 ユーザーに高性能でかつ薄くて軽い端末を提供しようとすると、どうしても部品をぎっちぎちに詰め込んで、結果的に修理しにくくなるのは仕方ないのでは、と思ってしまいますが、iFixitが公開した電子廃棄物の現状を紹介する動画を見ると、便利ならいいじゃん、とは言えなくなります。

 そうは言っても、どうしても「iPhone 8」(仮)や次期「Pixel」端末への興味は抑えられないのですが。




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