安川電機環境推進部長・権藤 智氏「ロボット技術者出身 グリーン製品で勝負」 – nikkei BPnet

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斎藤 正一(日経BP環境経営フォーラム事務局長)

産業用ロボットの技術者として社会人のスタートを切った。今後はグリーン製品の強さで安川電機の独自性を打ち出す。

権藤 智(ごんどう・さとし)
1960年福岡県出まれ、83年九州大学工学部卒、同年安川電機入社。八幡工場生産技術課配属、95年同工場海外調達担当、97年本社調達部を経て2009年環境推進室、2011年環境推進室長、2014年から現職

 今や安川電機は産業用ロボットで世界4強の一角を占める。だが、権藤さんが入社した30数年前は産業用ロボットの分野に力を注いでいこうという時代だった。「これから伸びる可能性が魅力でした」と入社動機を明かす。

 配属された八幡工場生産技術課で、ロボットや工場用モーターの技術者として社会人のスタートを切る。工場のラインで工作機械に材料を取り付けるロボットを製作したり、ロボットショー用にロボットを組み立てるロボットを製作した。

 「ロボットや工場用モーター生産用の設備も自前で造った。失敗もあったが技術屋として非常に楽しかった」と振り返る。

 円高が進んだ1990年代半ばには、技術者としての知識が買われ同工場の海外調達担当になった。その後、本社に移ってからも調達の仕事に携わった。

 「地図を描け」。本社の調達部門で、上司から再三言われたこの言葉が記憶に残っている。本社の調達部門は方針を示して、事業部門の担当者を引っ張っていかなくてはならない。そのためには目標をしっかりと定め、そのプロセスを示さなくてはいけないとの教えだ。

 本社調達部門でRoHS(有害物質使用制限)指令の対応をしていた縁で、2009年に環境推進室(当時)に異動した。2011年に室長となってからは環境推進部門のトップを務める。力を入れたのが、環境中期計画やグループ環境ビジョン、グループ環境方針などの整備だ。まずは大手電機メーカーに追いつくことを目標にしたそうだ。

 グループ環境ビジョンは2025年度を目標に据える。グリーンプロダクツとグリーンプロセスで目標を分け、製品を通じた環境負荷低減目標と温室効果ガスや廃棄物などの排出量の削減目標を示した。強みであるプロダクツを強調したのが特徴だ。目指すべきビジョンを示して中期計画で道筋を示す。「地図を描け」の教えは今の仕事に引き継がれている。

 環境情報の発信にも力を入れてきた。2015年、安川電機は100周年を記念して北九州市の本社敷地内にロボット村を整備、中核施設の「安川電機みらい館」で子供や大人にロボットを分かりやすく紹介する。このロボット村には企画段階から関わり、安川電機が取り組む100の環境アイテムを「100のエコ」という言葉で発信するようにした。

 「今後はグリーンプロダクツを通じて製品の強さをアピールし、企業価値の向上に結び付けたい」と話す姿に迷いは無かった。電機業界には環境先進企業が多い。そのなかで安川電機はインバーターやロボットなどグリーンプロダクツの強さで独自性を打ち出していく考えだ。






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