割安でも不人気 自動車・金融・資源株の投資方針 – ZDNet Japan

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06財務・会計, PBR(株価純資産倍率)/PER(株価収益率) コメントはまだありません



今日のポイント

  1. 自動車・金融・資源株には、それぞれ固有の不安材料がある。ただし、配当利回りが高く、株価が割安な銘柄が多いので一定比率を保有したい。金融株が一番、魅力的と考える
  2. 日本の自動車産業には3つの不安がある。(1)EV拡大が逆風となること、(2)保護貿易のターゲットになりやすいこと、(3)北米自動車販売が減少していることが、懸念される

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

自動車株・金融株・資源株が「三大割安株」

 筆者がつねづね話している「三大割安株」とは、自動車・金融・資源株のことだ。以下の通り、この3セクターは、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回りなどの株価指標で見て割安な銘柄が多いが、不人気で株価の上値は重くなっている。

三大割安株の株価バリュエーション:2017年8月1日時点''
三大割安株の株価バリュエーション:2017年8月1日時点

 上の表を見ると、三大割安株には、予想配当利回りが高く、PERとPBRが低いものが多数ある。つまり、株価指標で見て割安な銘柄が多いということだ。それでも、それぞれ固有の不安材料があることで人気がなく、株価の上値が重くなっている。

 個別銘柄の投資判断をするとき、筆者は株価の割安度と成長性を天秤にかける。どんなに成長性が低く株式市場で人気がなくても、株価が割安なら「買い」と判断することがある。一方、どんなに成長性が高く、株式市場で人気が高くても、株価が割高なら「売り」と判断する。

 上記の表に挙げた三大割安株は、成長性があまり見込めないものの、株価が十分に割安になっているので、保有してみておもしろい銘柄だと考えている。ただし、それぞれ固有の不安材料があるので、それを考慮して、あまりたくさん保有すべきではないと思う。

三大割安株の中では金融株が魅力的、資源・自動車関連は要注意

 筆者は、三大割安株の中では、金融株の投資魅力が最も高いと考えている。筆者には25年間の日本株ファンドマネージャー経験があるが、もし今も運用していれば、金融株の組入比率は、やや高めとしたいと思う。

 金融セクター全般に、金利低下が悪材料となっている。長期金利がゼロまで下がったことで、金融機関の利ザヤがなくなる不安が広がり、株価低迷が続いてきた。ただし、3メガ銀行、大手損保は、海外で利益を拡大するなど、安定的に高収益を稼ぐ力がついてきていると判断している。安定的に収益を稼ぐ力があることが分かれば、株価は見直されると考えている。

 一方、資源関連株は要注意だ。世界的な資源の供給過剰は、簡単には解消しそうにない。資源ビジネスの利益は、長期的に低迷すると考えている。ただし、資源関連ビジネスの比率が高かった総合商社などで、近年は、非資源事業の利益拡大が顕著だ。非資源事業での収益力の拡大を評価し、大手商社などは一部、保有してみていいと思う。

 問題は、自動車株である。不安材料が多岐にわたり、現時点で積極的に保有したいとは考えていない。それでも、配当利回りが高く、PERやPBRも低いものが多いので、一定比率は保有したい。






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