【名古屋 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:移籍即スタメン濃厚な“隠れ風間チルドレン”。新井一耀は守備の救世主になれるか。 – J’s GOAL

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2017年8月11日(金)

これまでもダイナミックな選手起用で我々を驚かせてきた風間八宏監督だけに、火曜日に期限付き移籍での獲得が発表された新井一耀(写真)が松本戦にスタメン出場しても、もう驚くことはない。同じようなタイミングで京都戦でのデビューを果たしたガブリエル シャビエルが地球の裏側からやってきたことを思えば、横浜から移住してきた新井にコンディション的な不安もない。決まりきった守備戦術を持たず、個人戦術の集合体としての守り方を展開するチームには、ある意味で順応もしやすいだろう。加入1日目の水曜日から主力組でプレーし、「ついていくのでいっぱいいっぱいでした」と苦笑いした新たな背番号2は、早くもJ2のピッチに立とうとしている。

手薄なDFラインを文字通り補強すべく獲得されたセンターバックは、“隠れ風間チルドレン”だった。静岡の名門・清水商業出身で同級生には現指揮官の次男・宏矢がおり、「仲良かったです。宏矢の家でバーベキューしたり」と親交も深かった。当時、風間監督が静岡で開催していた「スペシャルトレーニング」、通称スぺトレにも(本人は覚えていないが)参加しており、風間監督が母校に指導しに来た際にも交流はあったという。「一耀のことは昔からよく知ってますよ。順天の時もね」と、大学時代の姿も指揮官はチェック済。新井は川崎Fの練習に参加したこともあり、「あのサッカーをしてみたい気持ちはあった」と新井本人の希望もあっての“再会”だったという。

185cmの長身を利した空中戦の強さは今季の名古屋にはあまりなかった特徴であり、持ち味である守備範囲の広さを可能にするスピードも「遅くはないと思います」と自信を持つ。技術と判断の速さの面ではまだ適応には時間がかかりそうだが、中澤佑二はじめ一流の揃う横浜FM守備陣で揉まれたDFとしての基礎は、前述した個人戦術の集合体である名古屋守備陣にとっては安心感をもたらす要素にもなり得る。「本職がいてくれるだけでだいぶ助かる」とは楢﨑正剛の言葉だ。新井が練習ピッチに初めて足を踏み入れた時、真っ先に握手を求めて「よろしくな」と言ったのが楢崎だったのは、そうした期待を込めてのことだったのかもしれない(中澤から何か聞いていたからかもしれないが)。

そうした基礎能力の高さは加入直後のコメントからも読み取れる。自分と同じ夏の移籍組であるイム     スンギョムとの連係について問われ、「自分の持っているサッカー観と違う部分があるので、良い面も悪い面も合わせて理解したい。自分はリスク管理という部分で、マリノスでは攻めている時のポジショニングを厳しく教えられてきました。イムはそこがルーズなところがあるので、話し合いたい」と返答。カウンターを受ける回数の多いチームにとって、こうした考え方を明確に持つ選手が一人でも多くピッチ内にいることは、シンプルながら心強い。松本がエース高崎寛之の高さを前面に押し出してくることは、アウェイゲームを振り返るまでもないことで、彼に対する“刺客”としても新井は重要視される。相棒のイムが「相手の最前線は自分と一耀で抑える」と話していることからも、それは明らかだ。

風間監督が普段からよく口にする「適材適所」という言葉に合致する新戦力の決意は固い。「以前から松本戦に出られる準備をしておいてくれとは言われていたし、慣れるためには試合をするのが必要です。そしてもし出られるなら、勝ちたい」。攻撃面にパラメータのほとんどを振っているようなチームにおいて、守備はある意味では勝利のカギだ。そのキーマンとしての期待を背負う新井一耀に、今節は大いに注目したいと思う。

文:今井雄一朗(名古屋担当)

明治安田生命J2リーグ 第27節
8月12日(土)18:00KO 豊田ス
名古屋グランパス vs 松本山雅FC






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