ウーバー創業者を提訴 大株主、不正行為で追放に動く – 日本経済新聞

Home » 07事業再・M&A » ウーバー創業者を提訴 大株主、不正行為で追放に動く – 日本経済新聞
07事業再・M&A, ベンチャーキャピタル コメントはまだありません



 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズの大株主のベンチャーキャピタル(VC)がウーバー創業者のトラビス・カラニック氏の追放に乗りだした。ウーバーを創業期から支え、約2割の議決権を持つ米VCベンチマークキャピタルは10日、カラニック氏を経営上の不正行為で訴えた。ベンチマークは6月にセクハラ黙認などのスキャンダルを発端に同氏をトップから辞任させたが、取締役としては会社にとどまっている。

 訴状では、昨年、同氏が投資家をだます形で取締役のポストを3つ増やし、息のかかった人物を任命できるようにしたと指摘。同氏が最高経営責任者(CEO)を退任させられた直後に「自身が増やした取締役ポストに自分を不正に任命した」と糾弾。「同氏は会社にとって有害で、復権への動きが新CEO探しにも悪影響を与えている」とした。同氏の退任や取締役数を元に戻すことを求めている。

 さらにカラニック氏が運転手によるレイプ事件、セクハラ被害、規制当局の担当者にサービスを利用させないようにするソフトの開発、といった深刻な問題について投資家への適切な開示を怠った点も厳しく非難した。

 また、買収したベンチャーが米グーグル系ウェイモから技術盗用で訴えられている件でも、カラニック氏が知り合いだったウェイモ幹部に、ウーバーが買収するのを前提に技術を持ち出して起業することを促したとの疑惑があると指摘した。カラニック氏は徹底抗戦する構えだ。

 カラニック氏はウーバーの議決権16%を持つ。ただ、計4割の議決権を持つ主なVCがまとまって同氏の力を弱めようとしており、事業戦略におけるVCの発言力が強まっている。結果、急激に不採算事業の縮小・撤退を進めている。

 こうした流れを受け10日には、創業期からの社員で、取締役のライアン・グレイブス氏が海外展開や新規事業を統括する通常業務からは退くと表明した。同氏はカラニック氏同様、社内問題への対応のまずさを批判されていた。






コメントを残す