東芝副社長、WDと関係修復の意向 「次世代一緒に」 – 日本経済新聞

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 東芝の半導体メモリー子会社、東芝メモリは13日、同社を買収する「日米韓連合」の米ベインキャピタルとともに、メモリー生産の中核拠点の四日市工場(三重県四日市市)で記者会見した。会見のなかで、東芝メモリ社長兼東芝副社長の成毛康雄氏は、協業先でありながら係争を抱え対立する米ウエスタンデジタル(WD)と関係を修復したい意向を強調した。


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 東芝は、日米韓連合と東芝メモリの売却契約を9月28日に結んだ。契約締結以降、東芝首脳が応じる初めての記者会見となった。

 「訴訟など色々な問題を抱えているが、早急に関係改善を進めたい」。成毛氏はWDとの関係の修復に向け対話を続けていく姿勢を示した。

 2社で協業してきた設計開発について「(今後の次世代型メモリーも)現時点では(WD子会社の)サンディスクと一緒にやっていくつもりだ」と説明。四日市工場の新製造棟への投資も1期分については東芝の単独投資を決めたが、次回の2期分はWDと共同投資する協議を進めるとした。

 東芝とWDは、東芝メモリの売却を巡り係争を抱えている。東芝は2期連続の債務超過を回避できる2018年3月末までに売却を完了できないリスクが残る。成毛氏は「3月末までに売却できるようべストを尽くす。(WDとは)なんらかのところで歩み寄れると思っている」と話した。

 東芝は建設を進める新製造棟で最新型メモリーの生産を始める考え。WDがこのまま東芝側と対立し新棟への投資に加わらないと最新の製品を調達できなくなり、「WDの市場での存在感が落ちる」(成毛氏)からだ。

 もっともWD問題について協調シナリオのみを説明したわけではない。対立が解消しなかった場合についても言及した。

記者会見する東芝メモリの成毛社長(左)とベインキャピタルの杉本日本代表(13日午後、三重県四日市市)
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記者会見する東芝メモリの成毛社長(左)とベインキャピタルの杉本日本代表(13日午後、三重県四日市市)

 東芝メモリは18年にも、岩手県北上市に新工場を着工することを検討している。成毛氏はこのプロジェクトについて「サンディスクとスムーズな関係でやれるなら一緒にやった方がいい」としながらも、製品の開発能力などから「東芝メモリだけでやることは不可能ではない」と話した。ベインの杉本勇次・日本代表も「仮に(WDとの合弁が)なくなった場合には私たちが資金調達をお手伝いする」と述べた。

 WDは東芝による日米韓連合への東芝メモリ売却に徹底して反対する構えを崩しておらず、2社を巡る今後の展開は見通しにくい。(堀田隆文)






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