オグルヴィ、TBWA HAKUHODOから「トップエージェンシー」の座を奪取 – Campaign Japan

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長年、「クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」の名をほしいままにしてきたのはTBWA HAKUHODOだった。だが、トップに君臨し続けることは難しい。今年その地位を奪ったのは、オグルヴィ・アンド・メイザーだった。

2017年度の「エージェンシー・オブ・ザ・イヤー」は、日本でいくつかの重要な変化が起きた。今年で24年目を迎え、アジア太平洋地域の「スタンダード」となってきたこのアワード。選考を担うのは大手広告主の上級マーケター、取りまとめるのはプライスウォーターハウスクーパース(PwC)だ。

オグルヴィは近年社内で小規模な改革を実行し、特にクリエイティビティーの分野で進歩を見せた。今年顕著だったのは、ローカルインサイトとグローバルリソースを巧みに組み合わせたこと、そしてデジタル戦略やコンテンツ、データコンサルティングへの投資が効果をもたらしたことだ。

インディペンデントエージェンシーの部門では、一貫して内外のブランドに強いインパクトを与えるクリエイティブを提供してきたワイデン・アンド・ケネディが受賞。

デジタルエージェンシー部門で栄誉に輝いたのは、アクセンチュア・インタラクティブ。他社がデジタルマーケティングの良質なサービス提供に四苦八苦するなか、にわかに頭角を現した。PR部門はプラップジャパンが受賞。デジタル対応がなかなか進まないPRの分野で、順応性の高さを示した。

メディアエージェンシー部門でも方向性に変化があった。受賞に輝いたのはUM。独立系調査機関RECMAの報告でも、同社は日本の外資系メディアエージェンシーのトップにランクされている。データサービスへの投資が大きな実績につながった。

これら受賞企業に関して、審査員を3年連続で務めるアシックス上級マーケターのマーク・ピンサード氏は、「消費者の押さえどころを把握し、クライアントの製品やサービスがどのように受け入れられるかをよく理解している。クリエイティブソリューションを編み出すためのデータの活用にも長けています」と話す。

更に、「マーケティングキャンペーンの効果がクライアントに分かるトゥールだけではなく、エージェンシー自体がデジタルやソーシャルをどれだけ取り込んでいるかという点もカギになりました」とも。

メットライフ生命保険の鈴木祥子CMO(チーフマーケティングオフィサー)は、「分析能力と変化への対応力、人材開発面も重視した」と話す。「いくつかのエージェンシーの人材開発への取り組みと、その独創性に感銘を受けた」と話すのは、アディダスジャパンのトーマス・セイラー副社長。「クライアントとして、この点がいかに重要かは言うまでもありません」。

以下、今年度の受賞企業及び受賞者を記す。

クリエイティブエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本)
金賞:オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン
銀賞:TBWA HAKUHODO
銅賞:マッキャン・ワールドグループ ジャパン

メディアエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本)
金賞:UMジャパン
銀賞:CARATジャパン
銅賞:メディアコム・ジャパン

デジタルエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本)
金賞:アクセンチュア・インタラクティブ
銀賞:電通アイソバー
銅賞:デジタルアーツネットワーク東京

インディペンデントエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
金賞:ワイデン・アンド・ケネディ・ジャパン
銀賞:ポストコミュニケーションズ
銅賞:relative*

PRエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
金賞:プラップジャパン
銀賞:シナジー・ヒル・アンド・ノールトン・ストラテジーズ・コリア
銅賞:メディコム・コリア

スペシャリストエージェンシー・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
金賞:モメンタム・ワールドワイド
銀賞:アイプロスペクト・コリア
銅賞:マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン

アカウントパーソン・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
大野さやか(TBWA HAKUHODO)

エージェンシーヘッド・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
今井明彦(TBWA HAKUHODO)
次点:得丸英俊(電通アイソバー)

クリエイティブパーソン・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
アジャブ・サムライ(オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン)
次点:奥山雄太(博報堂 / SIX)

ニュービジネス・デベロップメントチーム・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
大野さやかとそのチーム(TBWA HAKUHODO)
次点:CARATジャパン+電通イージス・ネットワーク “One Team”

ストラテジックブランドプランナー・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
山本渉(TBWA HAKUHODO)
次点:松浦良高(マッキャン・ワールドグループ ジャパン)

タレントマネージメント・パーソン / チーム・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
深津広考(TBWA HAKUHODO)

ヤングアチーバー・オブ・ザ・イヤー(日本 / 韓国)
中村彩子(TBWA HAKUHODO)
次点:マイヤ・ウィースター(オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン)

(文:デイビッド・ブレッケン 翻訳・編集:水野龍哉)






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