競っている場合ではない。物流課題に荷主・物流・不動産業界が総力を … – ECのミカタ

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物流危機が顕在化した2017年。リスクを抱えきれなくなった物流業界の影響を受けて、厳しい取引条件に直面することになったEC事業者も多いのではないだろうか。自社の事業にとって望ましいオペレーションを実現するために、何を考えどう選べばいいのか。手探り状態の荷主に伴走してくれる、物流不動産専門の不動産事業者 株式会社シーアールイー(以下、CRE)の執行役員 不動産営業本部長 山本岳至氏にお話を伺った。

ふさわしい物流拠点とは? −−あらゆる疑問にアンサーを

日常業務の中で「自ら倉庫を探す」という経験をしているEC事業者は少ないだろう。自社倉庫を検討しようと思っても、そもそも誰に相談すればいいのかすら見当がつかないかもしれない。そんな中で、物流不動産の開発・仲介・管理をトータルで行うCREは業界でも異色の存在だ。山本氏は前職の楽天で、EC事業者へ物流支援事業を行っていたという経歴の持ち主でもある。

「私は物流施設を借りる荷主企業の視点で物流支援事業に携わっていました。ロジスティックス全体のトータルコストを最適化するためには、広い検討領域の中をあらゆる角度で考える必要があります。標準化を進め生産性を上げトータルコストを最適化するために、拠点をどこにおけば良いのか、どんな施設仕様でオペレーションをすれば良いのか。そういったことが重要になります」そう山本氏は語る。

荷主企業の視点で仕事をしていたからこそ、借り主にとっての重要ポイントを理解しているという山本氏。「『こういった拠点があればいい』『このような施設仕様がいい』と理想をずっと描いていました。当時は物流不動産に特化しワンストップでソリューションを提供している不動産事業者は無く、借り手の思いを汲みながらご提案ができる唯一の会社として、CREの事業立ち上げから参画しました」。

山本氏が設立から携わるCREで目指すのは、荷主企業や物流企業の思いに寄り添い、今後その企業が成長していくために必要な拠点を成長戦略の段階に応じて提案していく事。

数十年に亘り蓄積されたデータが導きだす稼働率99%の実力

CREは1964年創業・1980年創業の歴史ある2社が、事業譲渡や吸収合併でひとつになったという成り立ちをもつ。どのエリアでどんな仕様の倉庫がどれくらいの賃料で決まったのか、そういったデータが数十年に亘り蓄積されている。

「CREは物流不動産の開発だけではなく、他社物件も含めた仲介、長期借り上げで転貸するマスターリース、プロパティマネジメント、アセットマネジメントなど、物流不動産に関するあらゆる事業を展開しています。大型の物流不動産開発がさかんになったのは2000年以降ですが、それ以前から中小型倉庫の管理を通じて得た膨大なデータを分析する事により、どのエリアにどのようなニーズがあるのかということを私たちは掴んでいます。また、多くの取引先様との日々のコミュニケーションの中から潜在ニーズを発掘し、いま求められている倉庫はどういったものかという疑問に応え得る物流不動産の供給を行っています」そう山本氏は言う。

「CREでは少数のテナント企業で利用できる3千坪から1万5千坪のサイズ感の倉庫を開発しています。また、全体で約1,400棟138万坪以上の物件を管理しておりますが、その中でマスターリースとして管理している倉庫の場合は、1棟で約300坪ほどの倉庫が大小合わせて約1,000棟あります。ラストワンマイルを支えるために、消費地に近い場所に拠点を構えたいというニーズが非常に高く、中小型施設の稼働率は首都圏で99%を誇ります」。

なぜCREが支持されるのか。それは物流不動産への取り組み姿勢に理由がありそうだ。「“物流”というオペレーションが伴うアセットを対象にした不動産事業をやっていることに、私たちは高い使命感を持つべきだと思っています。荷主様とともに私たちも物流を学び、きちんと理解をしていきたい。物流危機は、業界全体で立ち向かっていかなければいけない社会的課題です。」山本氏はそう訴える。

場所を貸して終わらない、荷主とCREが一緒に物流を学ぶ「CREフォーラム」

株式会社シーアールイー 執行役員 不動産営業本部長 山本岳至氏   株式会社シーアールイー 執行役員 不動産営業本部長 山本岳至氏

物流不動産の借り主であり荷主となるEC企業は、ありとあらゆる業界に属している。そのような荷主のために、CREはあらゆる業界に向けた物流セミナー「CREフォーラム」を主催しているのだ。

「食品・医療・日用雑貨など、いろいろな業界を対象にしたセミナーを東京・大阪それぞれで無料開催しています。オムニチャネルやフルフィルメントサービス、IoT活用や現場改善、など、幅広い領域の中で話題となっているトピックスを取り上げ、登壇企業様に課題解決のノウハウをお話しいただいています」。

CREフォーラムは12月・1月を除き、年に10回開催されている。これまでも物流企業では日本郵便やフェデックス、荷主企業ではBEAMSや西友などが登壇しているという。ヤマト運輸の回は100人を超える聴衆が集まったとか。

「フォーラムでは主催者ではありますが、私たちも勉強したいし、そういう機会があるのを知ってほしいと思っていますので、自社の課題解決に結びつく話が聞けそうな会には気軽に来ていただきたいです。CREの歴史の中で物流会社とのネットワークやおつきあいも深いので、その荷主様に合ったスキルを持つ物流会社をご紹介することもできます。もちろん拠点に絡んだ悩みを抱えていれば、私たちが提案させていただきます」。

業界内の垣根も越えながら、EC事業者の成長につながる環境づくりを提案しているCRE。2018年2月のCREフォーラムでは、東京では日立製作所の物流支援ロボティクスについて、大阪ではサンスターの在庫管理についての話が聞ける予定だ。

EC化率の伸長に業界一丸となって取り組むために

さまざまな物流課題について考える場を提供しているCRE。その背景には、日本のEC企業を支援していきたいという強い思いがある。まだまだEC化率が低いと言われる日本だが、物流の問題が顕在化した今、商品が売れたとしても消費者に届かないのであればこれ以上のEC化は望めるはずもない。

「EC企業にとって物流拠点を検討する状況はさまざまです。『今すぐ見つけたい!』という場合は大小様々の倉庫をご紹介できますし、『2~3年後(中期的)に倉庫を借りる計画がある』というニーズであれば、土地を探し倉庫を建てて賃貸することも出来ます。CREは荷主企業様と短期的なおつきあいでは終わりたくありません。各EC企業の成長戦略に呼応する提案ができるかが重要だと考えています」。

EC企業の成長に合わせた提案をしてくれるCREは、配送の課題にも取り組んでいる。「物流版『Uber』とも言える『PickGo』を運営するCBcloud(株)と資本業務提携を行っています。PickGoは荷主と配送ドライバーを直接つなげる新しいマッチングプラットフォームです」。そう山本氏は話す。

宅配業界はドライバーが集まらず、ドライバーの高齢化も進んでいる。PickGoは荷主企業と現場で汗を流すドライバーを直接つなぐことで、ドライバーの働き方改善や収益改善につなげられるシステムだ。「ドライバーと荷主の双方にメリットがあり、PickGoの仕組みを活用する事によりドライバー人口を増やすことも可能だと思っています。EC事業者の成長を助ける仕組みとなるでしょう」。

CREのフォーラムも興味深いが、このサービスにも未知の可能性がありそうだ。あわせて検討してみてはいかがだろうか。

【第3回CREフォーラムin大阪】

テーマ:荷主におけるSCM改革「KPI」を活用した在庫適正化

日時:2018年2月9日(金)

   開場 15:00 開始15:30 終了16:40

会場:大阪御堂筋ビル

住所:大阪府大阪市中央区久太郎町4-1-3

2月9日 大阪開催 お申し込み

【第41回CREフォーラムin東京】

テーマ:ロジスティクスの未来 ~日立が提供するテクノロジー~

日時:2018年2月16日(金)

   開場14:30 開始15:00 終了16:10

会場:虎ノ門ツインビルディング カンファレスホール

住所:東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング西棟地下1階
2月16日 東京開催 お申し込み






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