「vForum 2017」~I AM A Power:デジタルトランスフォーメーションの実現に向けた国内最大級のITカンファレンス – ASPヘッドライン (プレスリリース)

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ヴイエムウェア社は、過去よりM&Aを中心として、事業の拡大と撤退を繰り返し、(良い意味での)変わり身の早さを武器に事業を推進してきている。

コンピュータやネットワーク、ストレージ等の仮想化や、クラウド、モバイル関連のビジネスに関しては、それを支えるテクノロジーの進化は従来に比して数倍の早さがあり、1年前の景色と今日の景色では大きく変化している事も珍しくない現状もある。

この変化の激しさへの対応が必要となり、しかもスピードが重要なために、上述の様な動きにつながっていると思う。

また、ヴイエムウェア社は、(過去は)EMCグループであり、システム開発関連のピボタル社、セキュリティのRSA社、IaaSサービスのバーチャストリーム社等を抱えており、1社ではなくグループとして、事業のバランスを考える事が可能となり、事業再編等が行い易くなっていた。

事実として、M&Aで取得したシステム開発関連のビジネスをピボタル社への譲渡等が行われている。

更に、一昨年のデル社によるEMC社の買収に伴い、グループの規模や範囲が数段大きくなり、事業の再編等が行い易くなる等、より高度な事業への集中がやり易くなってきている。

直接は関係あるかは判らないが、始めたばかりのクラウドサービス事業である“vCloud Air”をフランスの会社にデータセンターごと売却を行っている。

一方では、2014年には、企業向けのモバイル管理ならびにセキュリティ のソリューションを提供するAirWatchを買収し、オンプレとクラウドの壁を取り払うとき必要となるハイブリッドシステムの運用・管理の機能を大幅に強化し、引き続きIoT関連の管理機能も大幅に強化をしてきている。

最近では、企業の取り組むべき大きな課題として“働き方改革”が取り上げられているが、その強力な支援ツールとしてDaaS(Desktop as a Service)サービスであるHolizon Cloudの機能強化も積極的に行っており、多くの企業が採用を開始している。

もう一つの大きな動きとしては、日本IBMや日本マイクロソフトを皮切りに、大手のSIerと相次いで戦略的な協業を行い、仮想化技術を中心にオンプレとクラウド間のシームレスな連携を実現する技術で、クラウド市場で技術的に圧倒的な優位に立とうとしている。

この様な動きを確認し、新しい製品戦略や、デルグループとしての立ち位置等を確認する為に参加した。

31日には全日参加し、ゼネラルセッション(基調講演)から午後のブレークアウトセッション、合間を見て展示会に参加した、二日目は日程の都合上、午前中のゼネラルセッションと午後の2セッションのみを聴講した。内容がかなり多岐に渡るために、ゼネラルセッションを中心に報告する。

Ⅰ.ゼネラルセッション
ゼネラルセッションは1日目が、VMwareの現状や全体的な戦略や、利用ユ-ザをゲストスピ-カに迎えての講演が、2日目は全体的な戦略を実現する為の、具体的な製品やテクノロジーについて、デモを中心に講演が行われた。その概要は以下の通り。

1.ゼネラルセッション1(1日目:31日)
“Good Technologists Solve Problems. Great Innovators Create Opportunities.:課題解決を支援する優れたテクノロジーと、ビジネス チャンスを創出する優れたイノベーション”と題し、ヴイエムウェア株式会社 代表取締役社長 ジョン・ロバートソン氏の現状報告に続き、VMware, Inc. 最高経営責任者 パット・ゲルシンガー氏からの基調講演が行われた。その後、パ―トナー企業とユーザ企業4社からゲストスピーカーを招き講演が行われた。

1-1.挨拶(代表取締役社長 ジョン・ロバートソン氏)
会社の現状報告(直近の売上70億9000万円、従業員が20,000人超え、ユーザ数50万社超え、パートナー企業数7万5千社に及んだこと等)があり、また、日本でのビジネスについての報告があった。

その中で最近の動きとして、動きを加速している大手のIT企業との戦略的な協業に関する紹介があり、協業先としては日立、富士通、AWSとの協業内容についての紹介があった。

もう一つの大きな動きとして、働き方改革にに関する支援ツールやサービス等についての紹介があった。

1-2.基調講演(VMware, Inc. 最高経営責任者 パット・ゲルシンガー氏)
次に、VMware, Inc. 最高経営責任者 パット・ゲルシンガー氏から途中にゲストスピーカーを挟み基調講演が行われた。

従来の予測を遥かに凌駕したスピードで進化しているテクノロジーの変遷について、現在起きている創造的な破壊の現状と対応製品、クラウドからエッジコンピューティング(物理とデジタルが出会う場所)への変化、新しい形のプライベートクラウド(VMware Cloud Foundationを中心として)について、パブリッククラウドの新しい形(AWS/IBM環境上で稼働等)、昨年約束したクラウド戦略とビジョンの進捗、一貫したクラウドの実現、ネットワークのNSXを中心とした進化、セキュリティに関してセキュアインフラストラクチャーの実現のために等についての話があった。

1-3.ゲストスピーカー
4社からゲストスピーカーが登壇し、テーマに応じた講演があった。 登壇は下記の通りで、内容に着いては超概略のみ紹介する。

① ゲストスピーカー1
日本電気株式会社 スマートネットワーク事業部 事業部長 市竹 史教氏が登壇しNECのWorkSpace ONEを活用した働き方改革の紹介があった。

② ゲストスピーカー2、3
株式会社 野村総合研究所 執行役員 基盤サービス本部長 安齋 豪格氏、及び株式会社リコー デジタル推進本部 情報インフラ統括部 部長 若杉 直樹氏が登壇し、自社のクラウド環境をプライベートからパブリック環境(VMware + AWS等)への移行等についての紹介があった。

③ ゲストスピーカー4
みずほ情報総研株式会社 銀行システムグループ 専務取締役 向井 康眞氏から、自社で取り組んでいる“みずほSDN”についての紹介があった。

2.ゼネラルセッション2(2日目:1日)
“Technology Innovation is What Keeps Companies Competitive:競争力を向上させるテクノロジー イノベーション“と題し、ヴイエムウェア株式会社 代表取締役会長 三木 泰雄氏、VMware, Inc. クラウド & ネットワーキング担当 最高技術責任者 グイド・アッペンツェラー氏、内容の詳細説明とデモの担当として、ヴイエムウェア株式会社 チーフストラテジスト 高橋 洋介氏、ヴイエムウェア株式会社 チーフストラテジスト 本田 豊氏から講演があった。

2-1.オープニングスピーチ
三木会長から、昨日のダイジェストの報告、今年のテーマの意味、今回で12回目で今年も登録者が1万人を遥かに超えた事、VMwareの4つのコアソリューションについて、最近の戦略的な協業についてその内容(6社)、具体的な事例、クラウドによる集中からエッジによる分散への移行、等についての話があった。

2-2.基調講演
最高技術責任者 グイド・アッペンツェラー氏から、全体的なテクノロジーに関する説明、グローバルな一貫性を備えるコートとしてのインフラ基盤、VMwareのクラウドインフラ(VMware Cloud Foundation等)の内容及びデモ、VMware Cloud on AWSの説明とデモ、VMware HCxのテクノロジーの説明およびデモ、SaaSサービスのVMware Serviceの説明とデモ、SaaSサービスとしてVMware NSX Cloudの説明とデモ、クラウドネイティブなアプリ開発の説明とデモ、Kubanetes + NSXの説明とデモ、ネットワークセキュリティの進化系としてAppDefenceの説明とデモ、デバイス関連のセキュリティとしてWorkSpace ONEプラットフォーム上のサービスの説明とデモ等についての話があった。

Ⅱ.ブレークアウトセッション
ブレークアウトセッションは、ランチセッションに続き、11会場で100セッション以上が行われ、うち8セッションを聴講したが、内容も多岐に渡るため、タイトルとポイントのみを報告する。

1.セッション1(1日目)
“NSXセキュリティ総まとめと今後の展開”と題して、ヴイエムウェア株式会社ソリューションビジネス本部 NSX技術部 シニアシステムズエンジニア 前川 幸一氏から講演があった。NSX単体で出来るセキュリティに関する説明を中心に話があった。

2.セッション2(1日目)
“オンプレか?クラウドか?もう考える必要なし!どちらも簡単OKな仮想化専用ストレージ”と題し、Tintri, Inc. Engineering Executive Vice Presidentトニー チャン氏から講演があった。

オンプレ上のシステムがクラウド(パブリック)上で動かす時の課題と対策についての話しを中心に話があった。

3.セッション3(1日目)
“Docker, Kubernetes or PaaS ? 企業IT環境へのコンテナ技術導入の指針と題して、ヴイエムウェア株式会社 ソリューションビジネス本部 SDDC 技術部 シニアソリューションアーキテクト 町田 修一しから講演があった。

コンテナを活用したシステム構築の課題と対応ソリューションについての説明があった。

4.セッション4(1日目)
“DevOpsから基幹システムまで!今知っておくべきマルチクラウドデータ管理とは?“と題し、Datrium, Inc. VP of Product レックス ウォルターズ氏から講演があった。

オンプレミスでクラウドネイティブ・アプリケーションの利用を可能にするそのアイデアを中心に話があった。

5.セッション5(1日目)
“コネクテッドカーを支えるVMwareのIoTへの取り組み”と題し、ヴイエムウェア株式会社 デジタルビジネス開発部 IoTソリューションアーキテクト 倉島 宏征氏から講演があった。

インフラ管理ソリューションであるVMware Pulse Centerを中心に説明があった。

6.セッション6(2日目)
“サービスプロバイダが語る、Tintri × VDI という選択肢”と題し、株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイト ITビジネス本部 プラットフォームサービス推進部 担当 伊藤 航氏から講演があった。

VMware Horizonを仮想化専用ストレージ「Tintri VMstore」を活用した事例を中心に説明があった。

7.セッション7(2日目)
“ハイブリッドなデスクトップ展開を実現するクラウドへの転換”と題し、ヴイエムウェア株式会社 ソリューションビジネス本部 EUC技術部 シニアソリューションアーキテクト 野村 秀貴氏から講演があった。”VMware Horizon Cloud” の最新技術を中心に説明があった。

8.セッション8(2日目)
“セキュリティと運用は両立できる!VMwareとトレンドマイクロで実現する高セキュリティHCIとは?“と題し、トレンドマイクロ株式会社 セキュリティエキスパート本部 パ ートナービジネスSE部 パートナーSE課 Sr. Engineer 栃沢 直樹氏から講演があった。 

VMware NSX、VMware vSANを中心としたHCIソリューションとTrend Micro Deep Securityの組み合わせを中心に話があった。

Ⅲ.展示会
“SOLUTIONS SHOWCASE(ソリューション展示)”として、主催者と協賛企業56社による大規模な展示会が行われた。

VMware展示としては、①データセンターのモダナイゼーション、②ハイブリットクラウドとの連携、③デジタルワークスペースの実現、④セキュリティの変革、として各々のソリューション展示が行われた。

また、55社が参加して、協賛企業からVMwareの4つのテーマ(上記①~④)に合わせて、各社が提供しているソリューションの展示及びデモが行われていた。

今回特に目立っていたのは、上述の様に大手のIT企業と戦略的な協業を強力に推進しており(日立、富士通、NEC、アマゾンAWS、日本IBM、日本マイクロソフト等)、それらの展示が行われていたが、展示内容も多岐に渡っており、戦略的な協業に対する取り組みの本気度を見せつける内容になっていた。

これらのソリューション展示に加えて、見て聞いて・さわってみるワークショップの場として60席のVMwareハンズオンラボが、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)でハードウェアベンダー・パッケージベンダー各社共同の実機展示の場として12社が参加してのHCIパビリオンが設置され、SHOWCASEシアターとして30を超えるミニセッションが行われていた。

Ⅳ.全体的な感想
最近、クラウドの実現環境も大きく変化を遂げており、その中で一番の変化は、オンプレとクラウドの壁がなくなりつつあることで、今回のイベントでも強く感じた。

これらの変化に呼応して、プライベートクラウドの在り方も大きく変化を遂げており、各社から相次いで新しい製品やソリューション(VMware Cloud Foudetionやマイクロソフト社のAzure Stack等)が出され、これに伴いハイブリッドクラウドの運用環境も大きく変化が求められるが、この分野においても着々と手を打っている様に思われた。

また、企業が最優先課題として企業生命をかけて取り組んでいる“働き方改革”への対応もWorkSpace ONEを中心として、M&AやR&Dへの重点投資等により、ユーザから見て魅力的なソリューションに育ってきている様に思う。

もう一つの大きな変化は、昨年から続々と大手のIT企業との(大胆な)戦略的協業を推進しているが、過去のx86の仮想化の販売と同様に、販売/SEパワーは何倍にもなる効果もあり、今後の動きが注目される。

これらの動きに対応する為に、パ-トナ-企業から色々な構築ノウハウを前提にサ-ビス/ソリュ-ションとして提供をする企業が増えており、ヴィエムウェア社もそれらを組織化する動きを積極的に行って居る。

この様な対応策を着実に打っており、ヴイエムウェア社の優位はしばらく動かず、クラウドビジネスの中心に居続ける事は間違いないものと思われる。

ただ、この様な状態はSMB市場から考えて見ると、必ずしも歓迎すべき状況では無く、もう少し気軽にしかも安価に使える製品やソリュ-ションが提供される事を期待したい。

コラム著者紹介

HNコンサルティング代表

永松 秀通 (ながまつ ひでみち)






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