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学生情報センター(ナジック) 北川登士彦会長



 2016年11月に東急不動産ホールディングス(HD)の一員となった学生情報センター(ナジック)。主力の学生マンション管理・運営業の他に、顧客である大学のニーズに合わせて事業の幅を広げている。今後の戦略について北川登士彦会長に聞いた。【聞き手・清水隆明、写真・中根正義】

 --東急不動産HD入りして1年が経過しました。

 ◆新体制後、会社の今後のビジョンについて社員らと徹底的に話し合い、社員が自主的に参加して新提案を出しあうワークショップをいくつも作りました。また、多くの大学の学長や理事長らステークホルダー(顧客ら利害関係者)と会って要望を聞きました。そうした中から、実現可能なものはすぐに実行に移し、成功体験を積み重ねることによって、会社の風土を変革していく第一歩を踏み出したところです。

 --不動産業をはじめ、さまざまな事業を展開しています。

 ◆本業の不動産では、大学が活用し切れていない資産について、HDの総合的なサービス機能を生かした有効活用の新提案をしていきます。学生マンションの運営・管理から多様な不動産、建設、開発、売買、出資などサービス領域を拡大し、我々と連携しているITベンチャーや顧客ネットワークも駆使します。不動産業の領域にとどまらず、東京工科大で実施している、授業と就労体験を組み合わせた「コーオプ教育」などのカリキュラム支援にも力を入れていきます。大学の総合的なコンサルティングを手がけ、HD入りした違いをアピールしていきます。

 --グローバル化を受けて増える留学生への対応について教えてください。

 ◆留学生と日本人との混住寮の建設を進めています。混住寮には、宗教の違いから食材を分けて入れるための冷蔵庫を多く置けるスペースをキッチンにとったり、相互理解が進むよう広い談話室を設けたりしています。さらに、中国とベトナムの政府や高校と提携して独自の留学生受け入れルートを作り始めています。ウチなら来日後も住まいの提供からアルバイトの紹介、就職・インターンシップの支援まで、すべて面倒を見られます。そのために、課題だった日本の大学入試制度や学生生活などの情報発信に努めていきます。

 --将来の展望を聞かせてください。

 ◆少子化で大学間の競争が高まる中、大学の重要課題は財務基盤の強化といえます。我々HDの強みは不動産業だけでなく、金融、証券、保険、開発など、いろいろな業界とのネットワークを持っていることです。そのネットワークを生かして、他業界も巻き込んだ新しい収益事業、資産運用の提案をしていきます。


 ■人物略歴

きたがわ・としひこ

 静岡県出身。中大経済学部卒。1982年東急リバブル入社。同社副社長執行役員などを経て2017年より現職。東急住宅リース社長、東急不動産HD取締役を兼務。60歳。







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